- 下痢、腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 血便、灰色がかった水に浮く軟便
- 貧血、体重減少、全身倦怠感、食欲不振
- 便秘と下痢を繰り返す
生活習慣から起こる下痢、疾患から起こる下痢などがあります。
一時的なものであれば問題のないケースもありますが、下痢が長く続くような場合はご相談ください。
一時的なものであれば問題のないケースもありますが、下痢が長く続くような場合はご相談ください。
また、下痢以外に、吐き気・嘔吐、発熱、腹痛、血便、灰色がかった水に浮く軟便などの症状を併発していないかにもご注意ください。
生活習慣から起こる下痢、疾患から起こる下痢などがあります。
一時的なものであれば問題のないケースもありますが、下痢が長く続くような場合はご相談ください。
下痢の原因には暴飲暴食があります。特に疲れているとき、ストレスを抱えているときは、飲食物の刺激を受けやすくなるため、注意してください。特にアルコールの摂りすぎは、容易に下痢の原因となりえます。
辛いもの、冷たいもの、熱いものなど、刺激の強い飲食物を摂取することで、胃酸の分泌が過剰になったり、腸の蠕動運動が過剰になったりしても下痢が起こりやすくなります。
普段から冷え性の方、真夏などに冷たいものを摂取しすぎた方は、胃腸の血行が悪化しがちです。同時に消化機能がうまく働かなくなり、下痢を引き起こします。
過剰なストレスを抱えている状態が続くと、自律神経が乱れます。腸が痙攣してうまく働かなくなり、下痢、便秘を引き起こします。
急性なものであればノロウイルス、アデノウイルスなどのウイルス性腸炎とキャンピロバクタ―やサルモネラ、0-157などの病原性大腸菌などの細菌性腸炎などがあります。
激しい吐き気を伴う場合はウイルス性胃腸炎、高熱を伴う場合には、細菌性大腸菌への感染を疑います。
腸結核やアメーバ赤痢などの慢性的に症状が持続する感染性腸炎もあります。この場合、経過をみても症状はよくならず、病気にあった治療が必要となります。
慢性的に続く粘血便が主症状です。
発熱などの症状も見られることがあります。はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝的な要因や腸内細菌叢、食事などの環境要因が複雑に絡み合い、異常な免疫応答を引き起こした結果として起こると考えられています。
20代~30代の若年者に好発する病気ですが、小児や50歳以上でも見られることがあります。大腸内視鏡検査によって診断可能です。潰瘍性大腸炎は国が定めた“指定難病”に該当するため、診断が確定し、一定の条件を満たせば治療費の補助を受けられます。
クローン病も、潰瘍性大腸炎と同じく炎症性腸疾患です。下痢、血便、腹痛などの症状を伴います。10~20代の若年者に好発し、男性と女性の患者比は2:1で、男性の方がかかりやすい病気です。
はっきりとした原因は未だ分かっていませんが、潰瘍性大腸炎と同じく遺伝的な要因や食事などの環境要因、腸内細菌叢が複雑に絡み合って、消化管に炎症がおこると考えられています。
小腸・大腸だけでなく、口から肛門までの消化管のいずれの部位にも発症する可能性があります。腸に炎症が起こり、瘻孔(皮膚と腸巻、腸管と腸巻の間などに通り道ができる)、狭窄(腸が狭くなる)、閉塞などが起こることがあります。
また、炎症でできた潰瘍から出血し、血便、貧血の症状がでたり、消化吸収の異常から体重減少をはじめ、全身倦怠感、食欲不振、発熱などの全身症状をきたしたりすることがあります。
内視鏡検査によって概ね診断可であり、国が定めた“指定難病”に該当するため、診断が確定し、一定の条件を満たせば治療費の補助を受けられます。
大腸がんの代表的な症状に「便秘と下痢を繰り返す」というものがあります。大腸がんによって物理的に内容物が詰まって便秘になり、それを解消するために水分が分泌されて下痢になる、という悪循環を繰り返します。
腹痛や腹部膨満感など様々な症状とそれに関連して下痢や便秘などの排便障害が数ヶ月以上続く病態です。
様々な症状で消化器内科を受診される患者さんがいらっしゃいますが、結果的にはこの病気と診断される方が多いです。
炎症や腫瘍などの器質的疾患を除外することが重要ですので、大腸内視鏡検査や血液検査などで異常がないことを確認する必要があります。感染性胃腸炎に罹患した後や、緊張、不安、興奮、睡眠不足、ストレスなどが発症の主な原因と指摘されています。
慢性膵炎や膵臓がんなどの腫瘍で、膵外分泌機能が低下すると消化不良を来し下痢が出現します。
灰色っぽい、水に浮く軟便も特徴的な症状です。
下痢以外に、吐き気・嘔吐、発熱、腹痛、血便、灰色がかった水に浮く軟便などの症状を併発していないかにもご注意ください。
生活習慣を改めることで症状が改善することが多いですが、必要に応じて、胃腸の働きをコントロールする薬を使用します。
【感染性胃腸炎】
水分を十分に摂取しながら安静にしていただきます。また、適切な抗菌薬を選択・使用します。また、患者様ご本人だけでなく、その近くにいるご家族にも手洗いを徹底していただきます。便、嘔吐物を処理する際には、手袋、マスクを使用し、感染の拡大を防ぎます。食事がとりづらい場合は点滴による補液を行うと効果的です。
【潰瘍性大腸炎・クローン病】
症状や検査所見にあわせて内服、点滴、食事指導による治療を行います。
【過敏性腸症候群】
ストレスの軽減・解消に取り組むとともに、生活習慣を改善していきます。症状が強い方には、整腸剤、排便をコントロールするお薬を使用します。
当院では、早期発見・早期治療の重要性を認識し、検査・健診を推奨しています。
特に内視鏡検査は、病気の早期発見や正確な診断に不可欠な手法です。
皆様が快適で健康的な日常生活を送ることができるよう、その手助けができればと考えています。