5.8水曜日

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Diseases 疾患について

下部消化器の疾患について 大腸憩室疾患について

大腸壁の一部が外側に突出したもの

大腸憩室とは、大腸壁の一部が外側に突出したものです。

その大部分は後天性で加齢とともに増加します。

原因としては、食物繊維摂取量の低下や、高度な便秘による腸管内圧の上昇などが考えられています。

発生部位によって左側型(S状結腸)、右側型(盲腸~上行結腸)、両側型に分類されますが、日本では右側型、S状結腸に起こりやすいといわれています。

 

症状について

  • 多くは無症状
  • 血便、腹痛

 

大腸憩室の多くは無症状ですが、憩室部の血管が破けて血便の原因となる憩室出血(血便の原因)や憩室に炎症が起こり腹痛の原因となる憩室炎(腹痛の原因)などがあります。

 

原因について

近年では食生活の欧米化や高齢化により、憩室炎や憩室出血などの大腸憩室疾患が増加すると考えられています。

大腸憩室炎

大腸憩室炎とは、憩室に便が詰まったりすることで細菌感染が起こり、腹痛や発熱といった症状が出現します。

問診や身体所見で大腸憩室炎を疑う場合には、血液検査(炎症反応の確認)、腹部エコー/CT検査(腸管壁肥厚の有無、穿孔・膿瘍などの有無を確認)を行います。
治療は、抗菌薬を使用した内科的治療が中心となります。

炎症の程度が軽いものであれば、入院はせずに外来通院で抗菌薬を内服して治療することも可能ですが、症状が悪くならないか慎重な経過観察が必要です。

大腸憩室は筋層を欠いており、腸壁が薄く穿孔(腸に孔があく)や膿瘍形成のリスクがあるため、炎症や症状が強い時は、入院のうえで絶食、点滴加療が必要です。
また、大腸憩室炎は、一度治癒しても再発する可能性があるため、注意が必要です。

便秘や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)内服がリスクといわれており、再発リスクを減らすために便秘の予防やNSAIDsの乱用はなるべく控えていただきます。

大腸憩室出血

憩室出血は下部消化管出血の原因の中で最も頻度が高い疾患です。

憩室出血は、腹痛を伴わない突発的な大量、頻回な血便が特徴です。

出血部位の診断目的に、造影CTや内視鏡検査(大腸カメラ)を行います。

出血部位が同定されたらまず内視鏡的止血を行います。

しかし、大腸憩室は多発しており、出血源となった責任憩室を同定すること容易ではありません。
出血源が同定できない場合は絶食、点滴治療を継続します。

大腸憩室出血の多くは自然止血しますが、出血のコントロールがつかない場合は血管造影にて動脈塞栓術や腸管部分切除などの外科的手術が必要になります。

また、NSAIDs服用は、大腸憩室出血および止血後の再出血のリスクになることが知られているので、内服はなるべく控えていただきます。

早期発見・早期治療のために、検査・健診へ是非お越しください。

当院では、早期発見・早期治療の重要性を認識し、検査・健診を推奨しています。
特に内視鏡検査は、病気の早期発見や正確な診断に不可欠な手法です。
皆様が快適で健康的な日常生活を送ることができるよう、その手助けができればと考えています。

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