周囲粘膜と同様の色調を示すポリープです。
ピロリ菌のいない胃底腺粘膜(ピロリ菌未感染胃にみられることがほとんどですが、ピロリ菌既感染の胃粘膜にも見られることがあります)に多発して認められます。
通常、がん化はしません。
女性に多くみられるとされています。
PPI(proton pump inhibitor:酸分泌抑制剤)を内服するとポリープの数が増えたり、水ぶくれした外観を呈したりします。
胃ポリープとは、胃の上皮から発生する良性の隆起性病変(内腔にドーム状に突出したもの)のことをいいます。
一般的な胃ポリープは、過形成性ポリープ、胃底腺ポリープ、胃腺腫があります。
多くみられるのは過形成性ポリープと胃底腺ポリープで、それぞれの特徴を(表1)に示します。
周囲粘膜と同様の色調を示すポリープです。
ピロリ菌のいない胃底腺粘膜(ピロリ菌未感染胃にみられることがほとんどですが、ピロリ菌既感染の胃粘膜にも見られることがあります)に多発して認められます。
通常、がん化はしません。
女性に多くみられるとされています。
PPI(proton pump inhibitor:酸分泌抑制剤)を内服するとポリープの数が増えたり、水ぶくれした外観を呈したりします。
ピロリ菌感染胃炎もしくは自己免疫性胃炎のある胃粘膜に認められます。
発赤が強く、胃底腺領域だけでなく、胃全体に発生する可能性があります。PPI(proton pump inhibitor:酸分泌抑制剤)を内服するとピロリ菌未感染胃粘膜に発生することもあります。
また、まれではありますが、がん化したり、出血を起こしたりする場合には、切除が必要となることがあります。
過形成性ポリープ | 胃底腺ポリープ | |
色調 | 発赤調 | 周囲粘膜と同色調 |
個数 | 1個~ | 多発 |
大きさ | 大小不同 | 3mm前後 |
好発部位 | 全体 | 胃体部~穹窿部 |
H.pylori感染 | 現感染 or 既感染 | 未感染 or 既感染 |
がん化 | 稀にあり | 一般的になし |
生検や切除 | 時に必要 | 一般的になし |
当院では、早期発見・早期治療の重要性を認識し、検査・健診を推奨しています。
特に内視鏡検査は、病気の早期発見や正確な診断に不可欠な手法です。
皆様が快適で健康的な日常生活を送ることができるよう、その手助けができればと考えています。