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逆流性食道炎

逆流性食道炎について

逆流性食道炎

胃液や胃内容物などが食道へ逆流しすることにより不快な症状をきたす病気です。「胃食道逆流症」とも呼ばれています。逆流性食道炎は、最近は若い人にもよく見られます。食生活の欧米化などが原因と考えられていますが、若年者のピロリ菌感染率の低下も影響しています。ピロリ菌がいないと胃酸の分泌が活発となり、それに加えてメタボリック症候群で内臓脂肪がたまっていると、胃の壁を押し上げ、胃酸が逆流しやすくなります。

一方で、高齢者の場合は食道の上皮が弱くなったり、食道の胃のつなぎ目が緩くなったり生理的な機能が落ちることで発症しますが、ピロリ菌除菌による酸分泌能の回復も発症要因になっています。また、胸やけなどの症状があっても、内視鏡検査(胃カメラ)では食道の炎症がみられない場合もあり、「非びらん性胃食道逆流症」と呼ばれています。逆流性食道炎は症状と内視鏡所見に相関しないことも多く、内視鏡所見と症状から治療することがとても大切です。

症状から逆流性食道炎を疑うことは比較的容易ですが、時に炎症を起こした部位から出血したり、食道の狭窄をきたしたりすることがあります。また、慢性的に炎症があると食道と胃のつなぎ目にがんができることがありますので、内視鏡検査をうけて正確な診断を受けるようにしましょう。

今後はピロリ菌除菌者数の増加、ピロリ菌感染率の低下に伴い、逆流性食道炎や食道と胃のつなぎ目にできるがんが増えてくるのではないかと考えられています。

症状

胸やけ・呑酸(どんさん)

胸のあたりに焼けるような不快感がある「胸やけ」や、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでる「呑酸(どんさん)」などの症状がでることがあります。

胸のつまり、のどの違和感・声がれ

胸がしめつけられるような胸の痛みやつまったような感じがでることがあります。逆流した胃液でのどに炎症が起こり、違和感や痛みを感じることもあります。ひどくなると食べ物が飲み込みづらくなったり、声がかれたりすることもあります

慢性的に続く咳嗽(がいそう)

慢性的に続く咳(せき)の原因となることがあります。逆流した胃液が、のどや気管支を刺激したり、食道の粘膜を通して神経を刺激したりして起こると考えられています。

原因

食道と胃のつなぎ目が緩くなったり(食道裂孔ヘルニア)、胃酸が増えすぎたりすることで起こります。

食事内容、食生活(嗜好品など)

脂肪分の多い食事、タンパク質の多い食事、食べ過ぎ、アルコール過剰摂取、コーヒー、喫煙、甘いもの、刺激の強い食べ物、酸っぱいものなどは胃酸の逆流を引き起こす要因とされています。

加齢

年をとるにつれて噴門部括約筋の働きが悪くなり、食道のぜん動運動も弱くなるため、胃液の逆流が起きやすくなります。また、年齢とともに食道の粘膜が弱くなることで、炎症が起こりやすくなります。

姿勢、体型、服装

お腹が圧迫されると胃の中の圧力が高くなり、胃液の逆流が起こりやすくなります(前屈みの姿勢、肥満体型など)。おなかを締めつける服装でも腹圧があがり、逆流が起こりやすくなります。コルセット装着などでも症状の悪化につながることがあります。
また、食事をした後にすぐに横になったり、寝る前に食事をとったりすることで逆流が起こります。朝方に調子が悪い場合は、枕を高くして寝ると症状の改善につながることがあります。

他の病気に伴うもの

胃の手術(胃全摘手術や胃部分切除術)を受けた方は、腸液の逆流による食道炎が起きやすいとされています。

逆流性食道炎の治療

胃食道逆流症の治療の中心は生活習慣の改善、姿勢・体型の見直しと薬の服用です。
アルコール(特にきついアルコール)および喫煙を控えてください。
適度な運動をして、肥満を解消しましょう。
姿勢や服装に注意して、おなかを締めつけないようにしてください。
食後30分~1時間は横にならないようにしましょう(就寝前の食事も控えてください)。
症状や内視鏡所見にあわせて、酸分泌抑制剤や胃蠕動促進剤などの内服を調整します(内服継続の必要性があるか、有症状時の内服治療でよいかを判断するために内視鏡検査が必要となります)。