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A型胃炎

A型胃炎

「A型胃炎」。。。聞きなれない胃炎です。。。

はじめてのコラムを書くにあたって、もっとなじみのある病気について書こうかと思いましたが、私が執筆させていただいた論文も最近出版されましたので、思い切ってA型胃炎について書いてみようと思います。

A型胃炎は自己免疫により惹起される萎縮性胃炎であり、本邦での罹患率は欧米にくらべ低いとされていました。そもそも本邦ではピロリ感染が6000万人いると推定されており、慢性胃炎の大部分はピロリ菌感染症によるものです。両者(A型胃炎とピロリ胃炎)の内視鏡所見は非常に似ているため、ぱっと見た目では鑑別が困難なこともあり、A型胃炎の診断は容易ではありません。しかし、臨床所見や微細な内視鏡所見に注目することで、A型胃炎の拾い上げは可能であり、最近ではピロリ胃炎にマスクされているだけでA型胃炎はもっと多い疾患ではないかと考えられています。そして、今後ピロリ菌の感染率が低下する中で、慢性胃炎に占めるA型胃炎の割合は相対的に増えると思われます。

そんなA型胃炎ですが、ピロリ胃炎と同様に胃癌のリスクとなります。その他にも貧血や自己免疫性疾患(甲状腺機能低下症や亢進症など)の合併、胃神経内分泌腫瘍の発生などがみられることがあります。ピロリ胃炎と比して頻度は低いのですが、注意すべき疾患の1つです。。。。。わかりづらいですね。

余談ですが、B型胃炎という胃炎もあります。

こちらは自己免疫以外で起こってくる慢性胃炎であり、その大部分はピロリ胃炎ということになります。ピロリ菌が発見される前に提唱された胃炎の分類ですので、A型(自己免疫性)、B型(自己免疫以外)に分けられたということになります。